「岡山にも、こんなすごい家があるのか」
思わずそう感じた、まさに自然と一体になって暮らすかのような邸宅で、随所に使われていたベルギー産ブルーストーン。
その中で、キッチンの天板とトイレ床は、場所柄どうしても、細かな傷やくすみ、部分的な変質などにより、石本来の魅力が損なわれていました。
ベルギー産ブルーストーンは、深い青灰色から黒に近い色合いを持つ石灰岩。
そして、この石の大きな特徴のひとつが、石の中に見られる無数の化石です。
形成されたのは、およそ3億5000万年前だとか。
当時の海に生息していたサンゴやウミユリ、貝など、さまざまな生き物の痕跡が石の中に残されています。
今回の施工でも、表面が整っていくにつれ、そうした化石が、より鮮明に姿を現していきました。
3億5000万年前の命の痕跡。
「きれいになったねえ」と声をかけながら手を触れると、不思議と涙があふれそうになりました。
私たちが磨いているのは、単なる「石」ではなく、
途方もない時間を生きてきた地球の一部なのだと、石が悠然と甦っていく姿を見るたびに実感します。
このベルギー産ブルーストーンの再生研磨は、一般的な大理石と同じ感覚では、なかなか太刀打ちできません。
緻密で硬質なうえ、石の内部には化石や鉱物など、性質や硬さの異なる部分が混在しています。
場所によって削れ方や研磨時の反応が異なり、条件によって色や艶の出方にも違いが現れます。
そこへ長年の傷や摩耗、薬品や水分などによる変質も加わった石に、何度も弾かれ、拒絶されました。
そのたびに、機材、研磨材、番手、圧力、水量、研磨時間など、一つひとつ条件を変え、石の反応を確かめながら磨いていきました。
天然石は、長く使えば傷もつきます。艶も落ちます。
でも、それだけで、「交換するしかない」とは限りません。
適切な方法で研磨することで、傷やくすみを整え、石が本来持っていた色や模様、質感が甦る可能性があります。
壊して新しくするのではなく、磨いて、もう一度価値を取り戻す。
それが、石材再生研磨の大きな魅力です。
その一方で、水を必要とする研磨作業を、周囲の壁や家具、設備などを汚したり傷めたりすることなく、今ある空間の中で行う。
そこには、単に石を磨くだけではない、「再生研磨」ならではの難しさがあります。
何億年もの時を経て、私たちの暮らしの中にやってきた天然石を、
これから先も大切に使い続けていく。
そのお手伝いが、私たちの石材メンテナンスでできれば幸いです。
大理石・御影石・ライムストーンなど、天然石の傷、くすみ、艶落ちでお困りの際は、「交換」や「張り替え」の前に、ぜひ一度「再生研磨」という方法をご検討ください。
石の種類と状態を確認し、その石に適したメンテナンス方法をご提案させていただきます。
※タイトル画像は、文字入れにAIを使用しています。
2枚目以降の施工写真は、仕上がりに関わる加工・編集は一切行っていません。
岡山 石材メンテナンス 株式会社奈緒企画 リファインクリーン